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からぐらシステム 2007/06/02





★からぐらの風 #0006 --------------------------------------2007/06/02
----☆からぐらシステム☆----------------------------------------------

 先月末、バージョンアップ(Ver4.0)した「からぐらエディット」が、魯ひとの許に届けられた。独自のマクロ言語(スクリプト)を搭載したビックバージョンである。またそれを公開するページもすでに完成している。しかし、リンクを張っていないので、現在のからぐら文庫のホームページからは、ダミーの古いページしか見ることができない。いまだ、公開できずにいるのは、じつは肝心の御書データの公開バージョン(改訂第五版)の整理が完了していないからである。現在、突貫作業中なので、いましばらくお待ち願いたい。

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 『御書全集』のテキストデータの作成は早くから各地、各グループ、個人などの手によってなされていた。ネットを通じ、それぞれの所縁によって配布もされていた。御書検索のページをネットに立ち上げられた方も何人もいるようである。SokaNetでも、御書検索のサービスがなされている。

 しかし、からぐら文庫では、御書検索のページを立ち上げようという発想は当初から持たなかった。検索だけなら、テキストデータがあれば、市販のエディターや検索ソフトがあれば十分だと思う。高価なソフトより、テキストエディタの方がずっと軽快でストレスがない。

 からぐら文庫が問題にしていたのは、むしろテキストの中味の問題であった。テキストの質をいかに問い、いかに高めていくかという問題であった。そのためには、何よりもまして研究者、研鑽者自身の研究環境を整える必要がある。御書を扱い、活用し、研究するためにはシステム化が不可欠であり、それを志向してきたのである。

 だから、御書データの作成にしても、入力時こそ『御書全集』に一字一句忠実にという指針を掲げはしても、それだけでは満足できなかった。発刊後50年も経って、そこにそれ以降の学問的成果が反映されないようなデータには何の魅力も興味も持てなかったからである。

 ゆえに、御書の研究論文を読み漁り、真蹟や写本を探し、それこそ十年一剣を磨く心境でデータの校正を繰り返してきた。それは際限の無い作業である。一生、十生を費やしても満足の域には達することができないであろう。まして十年やそこらでは、お話にもならない。専門の学者さんから見るならば、「からぐら文庫」の営為は蟷螂の斧としか見えないに違いない。

 それでも、こつこつ、愚公山を移すの心境で培ってきた。私たちの目指すものは御書という学問の大衆化である。そうして今回、公開しようとしているのは「改訂第五版」である。各地の御書データを作ったグループの中でも、ここまで長期にわたって情熱を燃やしてきた所はないであろう。決して他を下すのではない。他への呼びかけである。

 私たちこそ、各地のメンバーの苦労と情熱の尊さを知る者であるという自負があるからである。御書を愛し、御書を読む人々との緩やかな連帯を私は欲している。お互いに束縛せず、されずに研鑽を進めていきたいと思う。

 また、私たちの御書データの「改訂第五版」は、文字通り『御書全集』の私的な改訂版となっている。「私的」といっても質が落ちるとか、責任が無いという意味ではない。「からぐら文庫」の魯ひとの現在における見解という意味である。

 そして、それは現在進められている公式の『御書全集改訂版』の編纂作業への対抗でも牽制でもない。むしろ編纂作業に携わっている人々へのエールであり、応援歌とご理解いただきたいと思う。広範な御書研鑽のムードは素晴らしいことである。

 ともあれ、はじめて垣根を取っ払って公開される御書データが、そのソフトの素晴らしさに比して見劣りするものでないことをひたすら祈りつつ、最後の追い込み作業にかかっている。もう少しお待ちください。

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