エセ科学にだまされず、
魯の人 拝
怪文書セミナーを討つ全くのデタラメとしか言いようのない、講演の速記と称する怪文書が出回っています。 怪文書のタイトルは「仏法の科学 … 科学的な祈りとは」「信仰する理由」など、いろいろです。 云く、 利根川進博士が宇宙のリズムは7.5ヘルツと言っている。 南無妙法蓮華経も7.5ヘルツである。 だから題目を唱えると成功者になる。 ハッピーになる。 ユングを引き合いに出し、 全米心理学会を引き合いに出し、 名誉会長を引き合いに出し、 だから学会の信心は科学の最前線の成果と合致している。 そして南無妙法蓮華経は「ありがとう」という意味だと云云。 私は、その人の話がすべて裏付けがなく、針小棒大に話されていること。 正しい仏教理解からかけ離れていること。 などを訴えて来ました。 このデタラメな講演をおこなった人物も早くから特定できています。ところが、その速記録が、何者かによってコピーされ、その人物の名ではなく、他のいろいろな著名人士の名を騙り、いまや世界中にばら撒かれているという事態になっています。 私は、その話がデタラメであることを、繰り返し繰り返し説いてきましたが、一向にその怪文書の配布が止まないし、それを真似て語る人まで現れるようになりました。 こと、ここに至っては、放置できないので、怪文書の内容をアップして、その誤りをここで逐条的に破折することにします。 なお、青色文字は「怪文書セミナー」 ※印および地の茶色文字は、魯の人のコメントです。 「仏法の科学 … 科学的な祈りとは」 87年にノーベル医学・生理学賞を受賞された利根川教授の講演がこの4月にありました。テーマは分子生理学の立場から脳の仕組み、人間の心の問題についてでした。 ※利根川教授の名まえに引っ張られて、思わず読んでしまいましたが、一読噴飯、内容はあまりにも酷いですね。およそ科学の名に値しないものだと思います。このように一流の学者の名を出して、安心させるのは詐欺の常套手段です。申し上げておきますが、利根川教授の学説とは何の関係もありません。 私たちは、なぜか「科学」の名に弱いというか、科学的装いをしてきたものにあまりにも無防備であり過ぎます。もっと客観的な判断力を養うべきだと思います。 さきほど宇宙にも波があるといいましたが、宇宙の波は波動の中でも最も良い、秩序を保った波動です。MRAで測ると、7.5ヘルツです。これが人間や物質にとっては最高の状態なんだそうです。人間の場合、脳から出ている波が一番強い。俗に言う脳波ですね。では、この、7.5ヘルツの波動を人間の脳波にあてはめるとどのような状態なのか。それが赤ちゃんの脳波なんです。 ※利根川教授と同学の学者にお聞きしました。 「あの文書を読みましたが、どこからどこまでが利根川先生の話なのか全く分かりません。昨年の北米神経科学会で利根川先生の講演をお聞きする機会がありましたが“7.5Hzが宇宙のリズム”なんてことを口にするようにはとても見えませんでした。利根川先生自身は、脳波に関して7.5Hz、とおっしゃることはあったとしても、おそらく「宇宙のリズム」などということは一言も言っていないと思います。少なくとも、利根川先生と同じ分野の研究者として、私はそんな話を耳にしたことも目にしたこともありません。例の文書では利根川研究の都合の良いところだけを抜粋して、どの発言が誰のものなのかを意図的にぼかし、いいように妄想を肉付けしているのではないか」と証言されています。 また、気をつけなければいけないのは、それとなく引き合いに出しているMRAなる機械のことです。ここでは、アメリカの科学者が発明した量子の震動を計る機械で医療現場で使われていると説明しているのですが、これがとんでもないインチキです。 「医療機関で使用されているのは、Magnetic Resonance Angiography と言って、血管撮影のための装置であり、宇宙の波動云々とは全く関係のないものです。波動解析装置なるMRA(Magnetic Resonance Analizer)が使用されているのは江本勝氏という人物が率いる怪しげなオカルト団体においてです。」 江本勝氏は、ありがとうで「水の結晶」よくするの話や、念力で「雲を消す」インチキを平気でやっている人です。 心理学では心の構造を地上6階、地下3階の建物で現します。地上の建物はすぐ見えますよね。意識の世界です。しかし、地下室は見えない。見えないけれどある。これが無意識の世界、もしくは潜在意識といいます。人間は意識の世界と潜在意識の世界から成り立っているのです。そして重要なのは潜在意識の世界です。地下1階、2階、3階の世界なんです。この地下の部分がどうなっているかで人の幸、不幸が決まるとしています。 ※ここでは「心理学」云云から、話は素人でも分かる眉唾ものになってきます。ユング心理学の解説として、果たしてこれが妥当なものといえるでしょうか。 「心理学の本には眉唾ものが多い」このことはよく頭へ入れておくべきだと思います。といいますのも、学者ひとりひとりのスタンスが余りにも違いすぎ、悪く言えば、この世界は一人一派の観さえなきにしも非ずです。 ですから、「心理学」を「科学」と認めない知識人も多くいます。科学というよりも哲学や文学に近い色彩を持っていることは事実でしょう。 科学というためには、万人がその学説をあとづけることが出来なくてはなりません。膨大なデータの積み重ねも必要です。 しかるに心理学は、一人一派的な状況のなかで、十分な検証がなされていない学説が余りにも多いと思います。それなのに、それが最前線の成果ともてはやされたり、確定されていないことが既定の真理であるといいなされることは大変な弊害をもたらします。 (これは心理学が学問でないといっているのではなく、まがい物が多く入りこんでいるという意味です。立派な業績を積み上げておられる本物の学者も多くいます。) 心理学ではすでに、この地下の構成についてはっきりと解明しています。脳の働きのことですけどね。 ※さて、解明されたといえるでしょうか。それほど脳の働きは底の浅い単純なものとは思えません。 このような断定の姿勢からして、講師の非科学的なスタンスが見えてしまいます。 忘れたものは全て無意識層の地下2階に入っていくんです。しかもそれだけじゃないんです。自分だけでなく、自分のお父さん、お祖父ちゃん、ひいお祖父ちゃん、そのまた先祖の何千年前のイメージも受け継いで入っているんです。これは別の言葉でいえば遺伝子といいます。 ※はて、遺伝子とはこのようなものでしたっけ? そんなことを言っている遺伝子学者は一人もいませんぞ。 さて、この集合ですが、発見したのは精神科医のユングです。この発見で世界三大発見者の一人に数えられています。ちなみに後の二人は万有引力のニュートン、地動説のガリレオ・ガリレイです。 ※ユング派の人が勝手に言っているだけでしょう。 世界の三大美人を、クレオパトラと楊貴妃と小野小町という説がありますが、日本人が勝手に言っているだけで何の根拠もありませんが、 この類でしょ。 結局、ここで問題なのは、そのように言って自分の発言に箔をつけていることです。学会員は権威に弱いと見られているんじゃないですか。 なめられたものです。 初めて会ったのになんとなく懐かしい人っていませんか。逆にあった瞬間腹が立つ人。これはユングに言わせると、自分の過去の先祖が嫌な思いをした人だそうです。その記憶が心の地下2階に入っているんです。例えば、この人だけは許せ ないと思いながら亡くなった先祖がいます。その記憶を心の中に受け継いでいく から、何の恨みもないのに見た瞬間に腹が立つのです。逆によくしてもらったイ メージも受け継いでいますから、そういう人に会うと親しみを感じるんです。こ れが異性同士の場合なら一目惚れ、そして結婚となるんです。 ※先祖の記憶というなら、 同じ先祖を持つ兄弟は、皆同じ感覚を持つはずでしょう。現実には同じ兄弟でも 感性は随分違います。異性の好みも違います。 また、事故の遭いかた、これもそうです。交通事故に遭う人って何度も遭うんですね。遭わない人はほとんど遭わない。これは心理学でもよく使われるテーマだそうです。こういう事故に遭う人を過去に遡って調べていくと、その先祖も必ず事故に遭っているそうです。江戸時代まで遡って研究した人がいたそうで、早馬 や早籠にぶつかって死んでいるそうです。 ※誰がこの研究をしましたか。具体的な統計データがありますか。 交通事故は誰だって遭う可能性がある。一回きりの人もいれば、二回三回と遭う 人もいる、決して一概にはそうだと決め付けられない。 江戸時代に早籠にぶつかって云云の話にいたっては、あほらしくなる。見てきたようなウソを言いなさんな。 あほらしいので、この辺の話は無視することにします。 南無妙法蓮華経という言葉があります。これはもともとインドの言葉で、日本語に訳しているんです。もとの発音は、ナルム・サダルマ・フンダラッキャ・ソタラーンです。どういう意味か… 「ありがとう」という意味です。南無とはどういう意味かと一つ一つの言葉の説明はできるそうですが、全体的にはありがとう、100万倍ありがとうという意味になります。ちなみに、南無阿弥陀仏は「ヘルプ」という意味になるそうです。だから、左脳を使うので意味はありません。それどころか、左脳を活発にしてしますので、ますます集合に押しつぶされます。つまり、我々が南無妙法蓮華経と唱えることは、「ありがとう、ありがとう」と言っていることになるので右脳がフル回転し、結果、セルフを引き出すことが出来るんです。 ※南無妙法蓮華経が「ありがとう」という意味だって? 南無阿弥陀仏がヘルプだって? その根拠を挙げてもらいたいものです。 しかし、ここまでくると仏法の改竄だぞ。 こんな信仰の根幹の部分でデタラメを許しているなんて、お人よしも過ぎます。はっきりと怒るべきです。 全米心理学会という世界で一番権威のある学術団体があります。 ※果たして、全米心理学会が世界で一番権威がある学術団体と言えるのでしょうか。 誰がそんな権威を与えたのでしょう。それはともかく 1996年8月12日のサンフランシスコでの総会で、こういう声明を出しまし た。 「21世紀は心の時代である。そういう意味からすれば、世界で最も心理学と同じ考え方を持ち、同じ道を歩んでいる科学的な宗教団体が一つだけある。そこと、当学会がタイアップしていきたい。それは日本にある創価学会という団体だ。これは我々全米心理学会が唯一認められる、我々と同じ考え方を持った団体だ。したがって21世紀は、創価学会と全米心理学会と共同の世紀にしたい。つまり、結婚の世紀にしたい」という声明です。 ※本当に「全米心理学会」がそのような声明を発表した事実があるのでしょうか。 前会長のセリグマン博士が創価学会に好意的だという話なら聞いたことがありますが、常識的に見てごりごりのプロテスタント国家アメリカの学術団体がそんな声明を発するとは考えられません。 これが、根拠のない話だとしたら、実在の特定団体の名を出しているだけに、大きな問題がありますよ。 これは騙りという犯罪行為です。 では、創価学会はどうか。我々は御本尊に向かって題目を唱えます。そうすると、御本尊が我々のことを哀れんで悩みを解決してくれますか。または、こんな指導をされた人いますか。いないでしょう。いたら大変ですけどね。大問題です。我々の御本尊は唯一自分自身です。神や仏という自分以外のものではありません。御本尊というのは、自身の胸中にある仏界という最高の生命状態を引き出す、いわば触媒です。創価学会の考え方は人間はそれぞれがすばらしい、最高の力を持っている。どんな悩みであれ、苦しみであれ、自身の仏界を引き出すことでそれらを悠々と乗り越えていけるという、一人の人間を最高に尊重した考え方なんです。似ていませんか。ユングの話と。仏界をセルフと言い換えてみて下さい。集合に振り回されて、人間関係が上手くいかない、悩みがある、病気になるとユングは言っていました。集合を宿業と言い換えてみて下さい。よく聞く学会指導でしょ。他の宗教とは180度違う考え方なんです。そして心理学とはまさに同じ考え方なんです。だから、全米心理学学会は創価学会のことを高く評価して、同じ考え方だ、ともに協力していこうと言っているんです。 ※この人の仏法理解は変だよ。「本尊とは法華経の行者の一身の当体なり」とされる御本尊を「触媒」だといったり、仏界が「セルフ」だといったり、なんの根拠もなく仏法をもてあそんでいる。 そうして全米心理学会が学会を評価していると言って、会員の心におもねり、というより、会員の心をももてあそんでいる。 こういうものをどうしてまともな理論といえましょうか。 「御本尊様なになにして下さい」って祈っていませんか。お願いしますじゃダメなんです。左脳を使いますから。右脳をフル回転させて、7.5ヘルツの脳波を出す。そして、セルフ、つまり仏界を引き出していく祈りでないと意味がありません。それにはありがとうという言葉でしたね。だから、ありがとうという事を基本にして祈っていくことが大切なんです。 ※もう、このあたりまで来ると仏教じゃなくなって完全に新宗教の世界ですね。 「御本尊様なになにして下さい」って祈ってどうしていけないのでしょう。 「祈りとして叶わざるなし」の御本尊ですし、赤子が母を慕うように御本尊に祈ることを日蓮大聖人は教えられています。 その上で誓願に立つ「志し」の大切さを教えられたのです。 「ありがとう」「ありがとう」って、どこの新宗教ですか。 ネットをちょっと検索すれば、同じことを言っている新宗教にヒットしますよ。 天下の○○がどこぞの新宗教の真似をしているってか…。ああ恥ずかしい!! 1番目。感謝すべきことを感謝する。今まで色々な事、感謝すべき事がありましたよね。こういう人に出会ったとか、こんな良い事あったとか。何でもいいから感謝して下さい。繰り返しでもいいです。感謝できることを思い出して、頭の中でイメージをし、そのことをありがとうございますと祈っていく。そうすると元気が出てきます。 2番目。感謝できないことも感謝する。感謝できないことって何かというと、今 一番悩んでいること。例えば病気になっている。あるいは職場や夫婦の間の人観 関係について悩んでいる。そういうことを感謝するんです。普通は病気が治りま すようにと祈ります。これじゃダメなんです。病気になってありがとう。これで 自分の宿業・集合が切れましたと祈るんです。心から病気になったことを感謝す るんです。 3番目。未来を感謝する。それは具体的に何年、何月、何日、何時、何分にこの 問題が解決するとイメージを作ってしまう。病気になって、もう治らないと言わ れてでも関係ない。自分で何年、何月、何日、何時、何分に治ると決める。もっ と言うと治りましたと過去形にしてします。ユングも利根川教授も過去形が良い と言っています。5年後の自分の姿をイメージする。人生に勝利をし、幸せに生 きている姿をイメージする。悩みがあれば、それを乗り越えた姿をイメージする。 そして5年後の自分はこんなに幸せになりました。ありがとうございますと祈る んです。これが科学的に理に適った祈り方なんです。 ※1番目、2番目と、ゆっくり慣らしながら、3番目に大誑惑をやってのけている。この方法は観想念仏のやり方です。極楽世界をイメージさせていく方法と同じです。 よく、ここまで落とされたものです。 結局、ユングや利根川教授をダシにして、自分勝手な新宗教を作ったってことだね。 その信者にされて、喜んでいるいるなんて、あまりにも情けない。 ちなみに池田先生は500年後まで学会のイメージを終えられたそうです。今年から501年にはいっているそうです。 ※名誉会長はかって500年後云云の話をされたことはありましたが、 これじゃあ 何か名誉会長が、密教じみた観想でもしているみたいですね。 いい加減にしろ。この嘘つき! こんなデタラメな与太話が、堂々とうちの会合でなされたのです。 皆さん、脳みそまで食われちまってはいけませんぞ。 魯の人 拝 2005/2/09 このページのトップへ |