からぐら文庫について

 

「からぐら」とは、春先の「砂嵐」



 ニュースレター「からぐらの風」、「からぐらエディット」は、「からぐら文庫」が発行しています。
 
 からぐら(迦羅求羅=求羅)は、御書に登場します。通常、風を受けて増殖するという伝説上の動物とされます。虫ともいい、トカゲの一種という人もいますがピンときません。

 しかし、どうやら長年のなぞが解けたように思います。西域、中央アジアの砂漠地帯に春先になると雪解けによって乱気流が起り、猛烈な砂嵐が起ります。これを土地の人々は「カラグラン」と読んでいます。風が吹けば吹くほど砂嵐は巨大になっていきますから、「からぐら」のイメージにぴったりなのです。

 猛烈な砂嵐ですが、土地の人々はむしろ歓迎しています。それは春の到来を告げ、人々に農耕の準備を促す風物詩だからです。ちょうど日本の「春一番」と似ています。

 天台の『摩訶止観』に、
「猪の金山を揩り、衆流の海に入り、薪の火を熾んにし、風の求羅を益するが如きのみ。」(T46-p49a)と見えます。

 これを日蓮は『種種御振舞御書』(s972.01,h1063.04,p916.14)などに引用しています。
 その他『上野殿母御前御返事』の中に、
「からぐらと申す虫は風を食とす、風吹かざれば生長せず。魚は水をたのみ、鳥は木をすみかとす。仏も亦かくの如く法華経を命とし、食とし、すみかとし給うなり」(s1814.07,h1510.14,p1571.03)との文がみえます。  

「からぐら文庫」の由来

 さて、「からぐら」の名称は、1998年ごろ、パソコン通信ニフティのパティオで使い出し、やがて立ち上げたホームページに「からぐらねっと」と名づけ広く知られるようになっていきました。さらにメーリングリスト(ML)をEグループ、ヤフーのサービスを利用して、教学上の討議や諸見解を発表し、満8年以上に渡って蓄積して参りました。

 名称は、「からぐらの会」「からぐらねっと」「からぐら文庫」と転変しながら、一貫して「からぐら」の名が使われてきたのは相性がよかったのでしょうか。  

我がこころざし

 その間、ずっと頭にあったのは、もっと開かれた場でやらねば、本当の発展性は無いということでした。もちろん、開き過ぎると本音で語れない、話題が拡散してまとまった共同作業ができないということもあります。そのあたりに大きなジレンマがあることは事実です。しかし、閉じこもった研鑽というものは、もともと日蓮の思想と相性が悪いと思います。

 そこで、思い切ってMLを閉鎖し、会員制のサイトを廃止しました。そのかわり、ニュースレターを発行して、ひろく研鑽と成果を公開していくことにしました。メールマガジンとして配布される数は、サーバーの負荷の問題で限界がありますが、順次ウェブサイトでも公開しますので、事実上だれであっても自由に読むことができます。

 また、これまで、蓄積されたもので、著作権上の制約のないものに関しては積極的に公開していく準備を進めています。

 ともあれ、日蓮の仏法は世界に開かれている。その普遍性を求めて、我が足元から問い直し、問い直し、進めて行きたいと思います。

 最後に、皆さまに日蓮の『法華行者値難事』の言葉をお贈りします。
「一切の諸人之れを見聞し、志有らん人々は互いに之れを語れ」(s798.12,h720.15,p967.09)

 お互いに深く御書を学びあっていきましょう。

 2007/05/14          魯ひと 拝



 「春秋アイコン」は、
 「からぐら文庫」のトレードマークです。
 読者が作ってくださいました。
 「若葉の春も、紅葉の秋もたゆまず精進を」との意をこめて、
 「からぐら文庫」のトレードマークになっています。

ホームページ開設日 1999/5/3
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